〜SNS運用担当者向け:企業SNSアカウントが発信すべき情報を整理〜
次世代マーケティング事業を展開し、Z世代に特化したSNSマーケティングや採用支援を行う株式会社P2C Produceは、Z世代に該当する20代を対象に「企業SNSアカウントのフォロー実態と、企業投稿に求める情報」に関するアンケート調査を実施しました。
調査概要
| 調査方法 | Webアンケート |
| 設問形式 | 単一回答/複数回答(最大3つ:Q5・Q6、複数回答:Q8) |
| 配信期間 | 2026-02-10 |
| 配布数 | 5,433 |
| 回答者数 | 106 |
| 回答率 | 2.00% |
| 性別 | 男性50.9%/女性49.1% |
調査サマリー
| ・就活・企業選びでは志向は男女で差があり、男性はBtoB/技術系(製造・IT等)、女性は生活接点の高い領域(医療・飲食・美容等)に関心が寄りやすい。 ・企業SNSは「フォローしていない」が多数派。SNS運用担当者はフォロワー数を追うのではなく、非フォロワーとの接触も視野に入れ、リーチ・保存・プロフィール遷移・Webクリックといった行動指標の考慮も必要。 ・刺さる/離脱するコンテンツ傾向はフォローや反応の主因は採用情報ではなく、有益情報・キャンペーン・How-toなど実用性。離脱は「興味低下」「広告感」「頻度過多」が中心で、宣伝比率を抑え価値提供×リアル(裏側・本音・失敗談)を継続発信するのが有効。 |
調査項目
| 1.これまでに「採用エントリーした」または「エントリー予定」の業界 2.企業のSNSアカウントをフォローの有無 3.企業アカウントをフォローする理由 4.企業アカウントのフォローを外す・ブロックする理由 5.企業の投稿で「いいね」や「保存」をする内容 6.商品・サービスの紹介企業アカウントの投稿で気になる内容 7.企業アカウントで「中の人」の存在の好感度 8.企業アカウントで見たい「リアル」な情報 |
1. これまでに「採用エントリーした」または「エントリー予定」の業界

本調査では、アンケート回答者にまだ就活していない層も含まれていたため、男女ともに「該当なし」が最多となり、特定業界への明確な志向が固まっていない可能性のある層が一定数存在することが分かります。男性は製造・メーカーやIT・Web・SaaS、建設など比較的BtoB・技術系志向が強く、女性は医療・ヘルスケアや飲食、美容など生活接点の高い業界への関心が高い傾向が見られます。
採用広報では、業界をまだ絞り込んでいない層への情報設計や、性別ごとに訴求業界やキャリアイメージを具体化し、業界理解を深める情報発信が有効と考えられます。
2. 企業のSNSアカウントをフォローの有無

企業SNSを「フォローしていない」が65.1%と最多であり、企業アカウントは「フォローして継続接触する」前提では届きにくいことが分かります。一方で2〜4個フォローしている層が19.8%存在し、限定的に企業アカウントをフォローする層も確認されました。
この結果から、採用・広報アカウントにおいてフォロワー数を主要KPIに置くことは必ずしも重要ではなく、非フォロワーにも届く設計を前提に運用する必要があります。フォロワー数以外で考えるとよいKPIの例としては、リーチ数、保存数、プロフィール遷移数、Webサイトクリック数などの行動指標が挙げられます。
3. 企業アカウントをフォローする理由

フォロー理由の最多は「有益な情報が得られるから(24.5%)」で、次いで「商品・サービスが好きだから(15.1%)」「キャンペーン・プレゼント目的(11.3%)」でした。一方で「就職・転職を考えているから」は4.7%にとどまり、採用目的だけでフォローされるケースは限定的であることがうかがえます。
つまり、フォローは採用情報そのものよりも、日常的に得られるメリット(学び・有益性、好き、得をする)によって生まれやすい傾向があります。採用広報でも、普段は学べる情報や役立つ内容を軸にし、募集情報はユーザーの興味関心を満たした後といった必要なタイミングで届ける運用設計が有効です。

取締役 野呂
本調査から、Z世代は企業アカウントを「積極的にフォローする」という行動自体が限定的であることが明らかになりました。一方で、有益性や共感性のある投稿には一定の関心が集まっています。
近年のSNSアルゴリズムは“フォロー関係”よりも“視聴維持率・保存・シェア・コメント”といった行動データを重視する設計に変化しています。そのため、フォロワー数の増加を主KPIとする従来型の運用ではなく、「フォローされなくても接触が生まれるコンテンツ設計」への転換が不可欠です。
特に採用広報においては、企業理解を深める情報だけでなく、日常的に価値を感じられる“学び・共感・リアル”を起点に、アルゴリズム上で評価される行動(保存・視聴完了)を生む構成が重要になります。
今後はフォロワー数ではなく、接触頻度・行動指標を軸にした運用設計が成果創出の鍵になると考えます。
4. 企業アカウントのフォローを外す・ブロックする理由

本設問では「フォローを外したりブロックしていない」が45.3%で最多でしたが、解除理由としては「興味がなくなった(17.0%)」「宣伝・広告ばかり(13.2%)」が上位に挙がりました。次いで「つまらない・面白くない(8.5%)」「投稿頻度が多すぎる(7.5%)」が続き、離脱の要因が広告感と関心の低下、そして頻度を含む運用バランスにあることが示されています。
過度な宣伝が続くと離脱につながりやすいため、運用では価値提供を主軸にし、宣伝投稿が連続しないように比率を決めて設計することが有効です。あわせて投稿頻度も、ユーザーに多すぎる印象を与えないルール化(週次の本数・シリーズ配分)を行うことが推奨されます。

取締役 野呂
フォロー解除理由において「広告感」「興味喪失」「頻度過多」が挙がった点は、コンテンツの“価値密度”と“体験設計”が成果を左右していることを示しています。
近年のSNSでは、
・冒頭3秒で惹きつける構成
・一次体験ベースのリアルな動画
・テンポの速い編集
といった要素を持つ投稿がアルゴリズム上優位に働く傾向があります。
企業発信においても、「告知を届ける」のではなく、
ユーザーが“つい見てしまう設計”を前提に再構築する必要があります。
宣伝比率の最適化だけでなく、
・シリーズ設計
・ストーリー化
・保存される情報化
まで落とし込むことで、解除率を抑えつつ接触総量を高めることが可能になります。
5. 企業の投稿で「いいね」や「保存」をする内容

本調査では「該当なし」が47.2%と最多で、企業投稿に対して積極的にいいね・保存を行わない層が約半数を占めます。一方で反応されやすいのは「役立つ情報・ノウハウ」(36.8%)が最上位で、「キャンペーン情報」(24.5%)、「商品の使い方・活用法」(18.9%)が続きます。
トレンドに沿った娯楽性(面白い投稿9.4%)やビジュアル訴求(きれいな写真9.4%)よりも、実用性・具体性のあるコンテンツが評価されやすい傾向があると言えます。そのため、企業SNSでは思わず保存やシェアをしたくなる情報価値が重要となっています。

取締役 野呂
直近のSNSアルゴリズムは、フォローの有無よりも閲覧履歴や興味関心に基づき「おすすめ面」で配信を最適化する設計が中心です。そのため評価指標も、いいね以上に視聴維持(滞在・完了)やシェア・保存といった「後から見返す/知人に共有する」行動が強いシグナルになっています。
結果として、トレンド消費型よりも、ノウハウ・手順・チェックリストなど保存される前提で設計された投稿の方が伸びやすい傾向があります。
6. 商品・サービスの紹介企業アカウントの投稿で気になる内容

本調査では「商品・サービスの紹介」が63.2%と圧倒的に高く、ユーザーはまず何を提供しているのかという本質的な情報を求めていることが分かります。次いで「使い方・how-to系」(27.4%)が続き、実用的で具体的な活用イメージへの関心も高くなっています。
一方で、理念や社員紹介(各12.3%)などの情緒的コンテンツは優先度が下がる傾向にあります。そのため、企業アカウントでは、世界観訴求よりも商品理解と利用価値を明確に伝える投稿設計が重要であると考えられます。

取締役 野呂
直近のSNSは「世界観」よりも、ユーザーの検索意図や興味関心に合う具体情報がおすすめ面で拾われやすい傾向です。特に初見では「何のサービスで、誰の課題をどう解決するか」「使うとどう変わるか」が瞬時に伝わる投稿ほど、視聴維持や保存につながり評価されやすいです。
そのためターゲットユーザーの身近な興味関心と組み合わせつつコンテンツを作成することもおすすめです。一方で、理念や社員紹介は、商品理解が進んだ後の信頼醸成フェーズで効くため、まずは商品紹介×How-toを軸に設計するのが有効です。
7. 企業アカウントで「中の人」の存在の好感度

本調査では「どちらでもいい」が44.3%と最多で、「中の人」の存在は必須要素ではないことが分かります。一方で「好き」(16.0%)と「どちらかといえば好き」(26.4%)を合わせると約4割が好意的であり、一定の親近感醸成効果は期待できます。
ただし「嫌い・どちらかといえば嫌い」も計13.2%存在するため、過度な個人色はリスクも伴うことが分かります。企業SNSでは中の人を前面に出すこと自体を目的化せず、ブランドや情報価値との整合性を重視した設計が重要となってきます。
8.企業アカウントで見たい「リアル」な情報

本調査では、「開発・制作の裏側」(39.6%)や「社員の本音」(37.7%)が上位となり、企業の表に出ていないリアルな情報への関心が高いことが分かりました。次いで「オフィスの日常」(31.1%)や「失敗談・NG集」(28.3%)も一定の支持を集めており、成功事例だけでなく過程や葛藤も含めた発信が求められている傾向が見られます。
一方で「経営者の素顔」(9.4%)は比較的低く、トップ個人よりも現場視点のリアルが重視されています。まずは「裏側×学び(失敗談)」を軸に、現場の具体的なエピソードを定期シリーズ化してみるなどの発信が効果的です。
株式会社P2C Produceについて
株式会社P2C Produceは、Z世代インサイトを起点にSNSマーケティングと採用支援を行う次世代マーケティング企業です。アンケートや定性調査で得た本音データをもとに、TikTok・Instagram・Xなど媒体特性に合わせて、アカウント戦略、企画・クリエイティブ制作、投稿運用、広告/分析改善まで一気通貫で支援。企業の魅力を「伝わる形」に翻訳し、認知・エンゲージメント・応募/問い合わせに繋げます。
■本件に関するお問合せ
株式会社P2C Produce
住所:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-11-9 クオーレエビス302
メール:info@p2c-produce.com
■Z世代に向けたSNSマーケティングに関するご相談はこちら
・Z世代に向けたSNS運用のご相談はこちら
・SNS運用に役立つ資料一覧はこちら



